ベジタリアンで「減るがん」
と「増えるがん」
●一般的に、
野菜や果物を多く食べる食事は
がん予防に役立ち、
赤身肉や加工肉の食べ過ぎは
がんリスクを高めるとされています。
●過去の研究でも、
ベジタリアンは肉食の人より
全体のがんリスクが
低いことが報告されています。
●約180万人を約16年間
追跡した大規模研究。
●食生活を以下の5グループに
分類して比較しました。
① 肉食
② 鶏肉のみ食べる人
③ ペスカタリアン
(魚・卵・乳製品は食べる)
④ ベジタリアン
(卵・乳製品は食べる)
⑤ ヴィーガン
(動物性食品を一切食べない)
主な結果
●赤身肉・鶏肉・魚・卵・乳製品・
植物性食品など、特に制限なく食べる人。
●このグループを基準に、
他の食事スタイルのリスクが
比較されました。
●前立腺がんのリスクが7%低下しました。
●それ以外のがんについては、
有意な増加・減少は
確認されませんでした。
●リスクが低下したがん
●胃がん:21%減
●乳がん:9%減
●前立腺がん:12%減
●腎臓がん:28%減
●多発性骨髄腫:31%減
●一方で
●食道扁平上皮がんは93%増加
●がんリスクが低下したものは
確認されず、
●大腸がんリスクが40%増加
という結果でした。
●大腸がん:15%減
●乳がん:7%減
●腎臓がん:17%減
原因はまだ明確には
分かっていませんが、
研究では次のような仮説が
挙げられています。
●亜鉛やビタミンDなどの栄養不足
●穀物や野菜から摂取する微量の
カドミウムが食道がんリスクに
関係する可能性
●ヴィーガンではカルシウム不足が
大腸がんリスクに影響する可能性
●植物中心の食事は多くのがんリスクを
下げる可能性がある一方で、
極端な食事制限では
一部のがんリスクが高まる
可能性も示されました。
●ただし、この研究は「関連」を
示した観察研究であり、
「ベジタリアンだからがんが増える」
と断定できるものではありません。
●食事は偏りを避け、必要な栄養素
(タンパク質、カルシウム、ビタミンD、
亜鉛、ビタミンB12など)を
十分に摂ることが大切だと考えられます。