腎機能を守るために知っておきたいeGFRの基礎知識

2026年08月08日 13:24
カテゴリ: 腎機能

eGFRとは何か?

eGFRは、腎臓が1分間に
どれくらい血液を処理できるかを
推定した数値です。

クレアチニンという血液検査の値を、
年齢や性別などを使って計算します。

目安として、

●60以上:比較的問題が少ない
●60未満:腎機能低下が疑われる
●45未満:さらに注意が必要
●30以下:腎臓専門医の診療が重要
●15以下:腎不全がかなり進行した状態

と考えます。

特にeGFRが60を下回ると、
腎臓の「ろ過機能」が
低下している可能性があります。

eGFR60になったら何に注意する?

大切なのは、
なぜeGFRが100から60まで
低下したのか、
その原因を見つけることです。

例えば高血圧が原因なら、
高血圧をきちんと治療しなければ、
eGFRが60→50→40とさらに
低下する可能性があります。

つまり、
eGFRの数字だけを見るのではなく、
腎機能が低下した原因への
対策が重要です。

eGFR45になるとどう変わる?

eGFRが45〜60程度の場合、
高齢者では比較的よく見られ、
ほかに問題がなければ経過を
見ることもあります。

一方、45を下回ってきた場合は、
腎機能が低下している原因を
詳しく調べることが重要です。

eGFRが45〜30になると、
腎臓病による合併症が
出てくる人もいるため、

腎機能低下の原因を治療する
腎臓病による合併症を
予防・治療する

といった対応が必要になります。

生活習慣で特に重要なこと

腎機能を維持するために
特に重要なのは、

「血圧」と「血糖値」の管理です。

さらに、
尿にタンパクが
出ているかどうかも重要です。

尿タンパクが出ている場合は、
腎臓に強い負担がかかっている
可能性があるため、
血圧や血糖値を管理しながら、
尿タンパクを減らすことが
重要になります。

また、適度な運動も大切です。

eGFR30以下はどのくらい危険?

eGFRが30以下になると、
腎臓専門医が積極的に
関わる段階になります。

腎機能が低下すると、
例えば、

●貧血
●血圧の異常
●ホルモンバランスの乱れ

などの合併症が
起こることがあります。

そのため、
薬による治療が
増えることもあります。

生活面では、

●血圧を管理する
●血糖値を管理する
●体重を適正にする
●塩分を控える

といった対策が重要です。

eGFR30でも自覚症状はある?

意外にも、
eGFRが30前後でも自覚症状が
ほとんどない人は多いそうです。

症状がはっきり出てくるのは、
eGFRが15前後まで
低下した段階など、
かなり腎機能が悪化してからの
場合があります。

そのため、
症状がないから大丈夫とは
限りません。

脱水や体調でeGFRは変化する?

eGFRは、
脱水などによって一時的に
悪化することがあります。

一時的な原因を取り除くことで、
数値が戻る場合もあります。

ただし、
腎機能が悪化している原因を
放置すると、
一時的な腎機能低下が
長期的なものになる
可能性があります。

そのため、
異常があった場合は、
原因を早く見つけて
対処することが大切です。

年間どのくらいeGFRが下がると危険?

重要なのは、
eGFRの「現在の数字」だけではなく、
年間どのくらい低下しているかです。

目安として、
1年間で5以上低下している場合は
注意が必要です。

一方、
年齢とともにeGFRが少しずつ
低下するのは自然なことです。

例えば、
eGFR30の人が5年間で
27程度になるなど、
ゆっくりした低下であれば、
必ずしも急激に悪化している
とは限りません。

eGFRを気にしている人へのアドバイス

一番大切なのは、
eGFRの推移を見ることです。

1回の検査結果だけで
判断するのではなく、
過去の検査結果をできるだけ
多く確認します。

例えば、

●10年間でeGFRが5低下
●→ 1年間では平均0.5低下

というように計算できます。

このように長期間のデータを
グラフにすると、
自分の腎機能がどのくらいの
スピードで変化しているのかが分かります。

例えばeGFR30でも、
年間0.5しか低下していなければ、
単純計算では透析が必要に
なるまでかなり長い期間があります。

その場合は、
透析になることだけを心配するよりも、
腎臓病による合併症や体力低下などを
防ぐことのほうが重要になる
可能性があります。

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