●「マンジャロ」「オゼンピック」などは、
本来2型糖尿病の治療薬として開発された薬。
● 食欲を抑え、体重を減らす効果があるため、
現在は肥満治療やダイエット目的でも使用されている。
研究では、約68週間の使用で平均約15%の体重減少が確認された。
体組成を詳しく調べると、
● 脂肪量:約19%減少
● 内臓脂肪:約27%減少
● 脂肪以外(筋肉・水分・臓器など):約10%減少
つまり、痩せるのは脂肪だけではなく、筋肉も失われることが分かっている。
さらに複数の研究では、
● 減少した体重の25~39%程度は筋肉などの除脂肪体重と報告されている。
筋肉が減ると、
● 基礎代謝が低下する
● リバウンドしやすくなる
● 体力や筋力が落ちる
● 高齢者ではサルコペニア(筋肉減少)やフレイル(虚弱)のリスクが高まる
● 転倒や寝たきりにつながる可能性もある
そのため、「体重が減った」だけでなく、筋肉を維持できているかが重要になる。
GLP-1は本来、
● 腸から分泌されるホルモン。
食物繊維を摂ると、
1. 腸内細菌が食物繊維を発酵
2. 短鎖脂肪酸を作る
3. 腸のL細胞が刺激される
4. GLP-1の分泌が増える
つまり、食事によって自分のGLP-1を増やすことも可能である。
研究では、
● 運動を1年間続けた人は、自分のGLP-1分泌量が約25%増加した。
● 一方、薬は体外からGLP-1を補うだけで、自分で作る量は増えなかった。
つまり、
● 薬:外から補う
● 運動:自分で作る力を高める
という違いがある。
薬だけの場合は、
● 減った体重の約40%が筋肉だった。
しかし運動を併用すると、
● 筋肉の減少は約20%まで抑えられた。
つまり、
運動を組み合わせることで、筋肉を守りながら脂肪を落としやすくなる。
おすすめなのは、
① 筋力トレーニング
● スクワット
● 腕立て伏せ
● 自重トレーニング
② 食物繊維をしっかり摂る
● 野菜
● 海藻
● きのこ
● 大豆
● 大麦
これらは腸内細菌のエサとなり、GLP-1の分泌を促す。
● GLP-1受容体作動薬は、
肥満や糖尿病の治療には有効な薬である。
● しかし、脂肪だけでなく筋肉も減る可能性が
あることを理解しておく必要がある。
● 特に美容目的や健康な人が安易に使用することは
慎重に考えるべきである。
● 薬を使用する場合でも、筋力トレーニングと
十分な栄養を組み合わせることが重要。
● 健康的な減量の基本は、バランスの良い食事・運動・生活習慣の改善であり、
筋肉を守りながら脂肪を減らすことが長期的な健康につながる。