お酒を飲むと体で何が起きるのか?

2026年04月19日 16:25

顔が赤くなる理由から深夜のラーメン欲まで、アルコールの科学を解説

■ お酒を飲むと体で起こること
・アルコール(エタノール)は肝臓で分解される
  1.エタノール → アセトアルデヒド(有害)
  2.アセトアルデヒド → 酢酸 → 水・二酸化炭素として排出
・この途中で生まれるアセトアルデヒドが、体への悪影響の主な原因

■ なぜ顔が赤くなるのか
・原因:アセトアルデヒドが血管を広げるため
・日本人など東アジア人の約30〜50%は
 → 分解酵素(ALDH2)が弱い体質
・その結果
 → アセトアルデヒドが体内に溜まりやすい
 → 顔が赤くなる(アジアンフラッシュ)

⚠️ 重要ポイント
・顔が赤くなるのは「体質」ではなく危険信号
・飲み続けると食道がんリスクが4〜8倍に上昇

■ なぜ気分が良くなるのか(脳の作用)
アルコールは脳内で3つの作用を起こす:
・ドーパミン増加 → 気分が上がる
・GABA(抑制系)増加 → リラックス
・内因性オピオイド → 幸福感アップ
→ この組み合わせで「ほろ酔い気分」が生まれる

しかし同時に…
・前頭前野(判断力・理性)が低下
・衝動的・大胆な行動をしやすくなる

■ なぜ飲んだ後にラーメンが食べたくなるのか
複数の理由が重なっている:
1.利尿作用
 → 水分と一緒に塩分が失われる
 → 塩辛いものが欲しくなる

2.血糖値の低下
 → 肝臓がアルコール分解を優先
 → 炭水化物が欲しくなる

3.脳の錯覚(最も重要)
 → 空腹を感じる神経(AgRPニューロン)が刺激される
 → 実際は空腹でなくても「お腹が空いた」と感じる

■ その他、体に起こる変化
・体が温かく感じる
 → 実際は深部体温は低下(危険)
・睡眠の質が悪化
 → 寝つきは良くなるが、レム睡眠が減る
・トイレが近くなる
 → 尿を抑えるホルモンが抑制される
・心拍数が上昇

■ まとめ
・顔の赤み・食欲・気分の変化などは
 → すべて体からの「サイン」
・お酒が悪いのではなく
 → 体の仕組みを理解して付き合うことが大切

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