結論
心筋梗塞を一度経験した人が、血中ビタミンD濃度を適切に管理すると、再発リスクが約50%減少したという臨床試験結果が報告された。
研究の概要
・研究機関:米国ユタ州 インターマウンテンヘルス
・対象:心筋梗塞発症から1か月以内の患者 630人
・期間:2017年〜2025年(平均3〜7年追跡)
・研究名:TARGET-D試験
従来研究との違い
・過去の研究では
→「ビタミンDサプリを一律に飲ませても心臓病予防効果は乏しい」とされていた
・今回は
→ 血中ビタミンD濃度を測定し、不足分を個別に補う“目標値管理”を行った点が特徴
ビタミンD管理の方法
・測定項目:血中25(OH)D濃度
・目標値:47 ng/mL(十分とされるレベル)
・実際には 参加者の85%が不足状態
・不足している人には
・初期量:ビタミンD3を最大5000IU投与
・血液検査を繰り返しながら量を調整
・目標値を維持するよう管理
結果
・ビタミンDを管理したグループ
→ 心筋梗塞の再発リスクが 約50%減少
・脳卒中や入院など他のイベントでは大きな差は見られなかった
・特に「心筋梗塞の再発予防」に強い効果が確認された
なぜ効果があるのか?
・ビタミンD不足の人ほど
・動脈硬化が重症
・心血管が傷んでいる
・心臓発作は
・夏に少なく、冬に多い
→ 日照不足 → ビタミンD不足との関連が示唆される
実生活でのポイント
① 食事だけでは不足しがち
・含まれる食品:
・魚(サケ・サバ)
・卵黄
・きのこ類
・ただし通常の食事では十分量を摂りにくい
② 日光浴
・冬:15分程度
・夏:直射日光は5分以内
・紫外線が気になる人は抗酸化(例:ビタミンC)も意識
③ サプリメント
・目安量:800〜1000IU/日
・冬場や不足が疑われる場合はやや多めも可
・安価で安全性が高いが、過剰摂取は避ける
まとめ
・ビタミンDは「骨のビタミン」だけでなく
心臓の健康を支える重要な栄養素
・特に
心筋梗塞後の再発予防において非常に有望
・将来の心臓を守る一歩として
ビタミンDを意識的に補うことが重要