① 手の“痒み”(皮膚に異常なし)
・保湿しても治らない
・ムズムズ・チクチクする
・胆汁の逆流(胆汁うっ滞)で刺激物質が血中に増えるのが原因
→ 手だけに強い痒みが出ることがある
② 爪が白く濁る(テリーネイル)
・爪全体が白っぽく、先端だけ細い帯が残る
・低アルブミン血症(肝機能低下)が原因
・進行した肝硬変患者の約8割に見られる
③ 手のひらの赤み(手掌紅斑)
・親指の付け根(母指球)と小指側(小指球)が“金魚のお腹”のように赤い
・押すと白くなり、離すと赤みが戻る
・エストロゲンが分解されず血中で増える → 末梢血管が拡張
④ 手の甲・指の「赤いクモ」(クモ状血管腫)
・放射状に血管が広がる
・押すと消える
・手掌紅斑と同じく エストロゲン増加 による血管拡張
⑤ 指が太くなる(バチ指)
・指先が丸く太鼓のバチのように膨らむ
・爪の下の隙間テストで判定
・肝硬変など長期の肝障害のサイン
(肺・心臓の病気でも起きるが危険信号)
🔥【手以外で“肝臓のSOS”として出る重要サイン】
■ 黄疸(最重要)
・皮膚・白目が黄色い
・ビリルビンが処理できず血中に増える
→ 肝臓疾患の重大サイン
■ みぞおち・腹部:お腹が急にパンパン(腹水)
・水太りのように腹だけ膨らむ
・進行すると呼吸も苦しくなる
・アルブミン低下で血管から水分が漏れるため
■ あざ・鼻血・歯ぐき出血が増える
・肝臓で作る 凝固因子 が減る → 血が止まりにくい
■ 腹の異常な血管(メデューサの頭)
・お腹にボコボコした静脈が浮く
・肝臓に血液が戻れず迂回路が拡張
■ 口臭(アンモニア臭)
・肝臓で解毒できない → 口からツンとしたニオイ
■ 肝性脳症(重症)
・昼眠くて夜眠れない
・怒りっぽい/ぼーっとする
・手がバタバタ震える(羽ばたき振戦)
・放置すると昏睡
■ 強い倦怠感
・エネルギー工場である肝臓が機能低下 → 体がずっとだるい
🔥【なぜ今“お酒を飲まない人”も肝臓病になるのか?】
■ 現代の最大の原因:脂肪肝(非アルコール性脂肪肝 NAFLD)
・男性の約3人に1人
・女性の約5人に1人
→ “国民病”
そして…
脂肪肝 → NASH(炎症型) → 肝硬変 → 肝がん
という危険な進行ルートがある。
主な原因
・糖質・脂質の摂りすぎ
・運動不足
・肥満・内臓脂肪
※ お酒ゼロでも問題ないとは言えない
🔥【肝臓を守るために今日できること】
■ 健康診断で見るべき数値
・AST / ALT
・γ-GTP
・BMI
上昇してきたら脂肪肝の可能性大。
■ おすすめ検査
・腹部超音波(エコー):脂肪肝・腫瘍・肝硬変の状態が直接見える
■ 生活改善
・糖質・脂質の摂りすぎを減らす
・良質なタンパク質・食物繊維をとる
・筋トレで基礎代謝アップ
・有酸素運動で脂肪を燃やす
・睡眠をしっかり確保
・酒を飲む人は休肝日+量の管理
🔥【まとめ】
✋ 手の危険サイン 6つ
1.手のしつこい痒み
2.爪が白く濁る(テリーネイル)
3.手のひらの赤み(手掌紅斑)
4.手の甲の赤いクモ(クモ状血管腫)
5.指が太くなる(バチ指)
6.手が黄色くなる(黄疸)
🧍♂️ 全身のサイン
・黄疸
・腹水
・あざ・出血
・お腹の血管(メデューサ)
・口臭(アンモニア)
・肝性脳症
・強いだるさ
🎯 原因の大半は「脂肪肝」
→ お酒を飲まなくてもなる時代
🎯 予防は「食事 × 運動 」