肝臓が悪い時に“手”に出る5つのサイン

2025年11月26日 11:12
カテゴリ: 肝機能

① 手の“痒み”(皮膚に異常なし)

・保湿しても治らない

・ムズムズ・チクチクする

・胆汁の逆流(胆汁うっ滞)で刺激物質が血中に増えるのが原因
 → 手だけに強い痒みが出ることがある

② 爪が白く濁る(テリーネイル)

・爪全体が白っぽく、先端だけ細い帯が残る

・低アルブミン血症(肝機能低下)が原因

・進行した肝硬変患者の約8割に見られる

③ 手のひらの赤み(手掌紅斑)

・親指の付け根(母指球)と小指側(小指球)が“金魚のお腹”のように赤い

・押すと白くなり、離すと赤みが戻る

・エストロゲンが分解されず血中で増える → 末梢血管が拡張

④ 手の甲・指の「赤いクモ」(クモ状血管腫)

・放射状に血管が広がる

・押すと消える

・手掌紅斑と同じく エストロゲン増加 による血管拡張

⑤ 指が太くなる(バチ指)

・指先が丸く太鼓のバチのように膨らむ

・爪の下の隙間テストで判定

・肝硬変など長期の肝障害のサイン
 (肺・心臓の病気でも起きるが危険信号)

🔥【手以外で“肝臓のSOS”として出る重要サイン】
■ 黄疸(最重要)

・皮膚・白目が黄色い

・ビリルビンが処理できず血中に増える
 → 肝臓疾患の重大サイン

■ みぞおち・腹部:お腹が急にパンパン(腹水)

・水太りのように腹だけ膨らむ

・進行すると呼吸も苦しくなる

・アルブミン低下で血管から水分が漏れるため

■ あざ・鼻血・歯ぐき出血が増える

・肝臓で作る 凝固因子 が減る → 血が止まりにくい

■ 腹の異常な血管(メデューサの頭)

・お腹にボコボコした静脈が浮く

・肝臓に血液が戻れず迂回路が拡張

■ 口臭(アンモニア臭)

・肝臓で解毒できない → 口からツンとしたニオイ

■ 肝性脳症(重症)

・昼眠くて夜眠れない

・怒りっぽい/ぼーっとする

・手がバタバタ震える(羽ばたき振戦)

・放置すると昏睡

■ 強い倦怠感

・エネルギー工場である肝臓が機能低下 → 体がずっとだるい

🔥【なぜ今“お酒を飲まない人”も肝臓病になるのか?】
■ 現代の最大の原因:脂肪肝(非アルコール性脂肪肝 NAFLD)

・男性の約3人に1人

・女性の約5人に1人
 → “国民病”

そして…

脂肪肝 → NASH(炎症型) → 肝硬変 → 肝がん

という危険な進行ルートがある。

主な原因

・糖質・脂質の摂りすぎ

・運動不足

・肥満・内臓脂肪

※ お酒ゼロでも問題ないとは言えない

🔥【肝臓を守るために今日できること】
■ 健康診断で見るべき数値

・AST / ALT

・γ-GTP

・BMI

上昇してきたら脂肪肝の可能性大。

■ おすすめ検査

・腹部超音波(エコー):脂肪肝・腫瘍・肝硬変の状態が直接見える

■ 生活改善

・糖質・脂質の摂りすぎを減らす

・良質なタンパク質・食物繊維をとる

・筋トレで基礎代謝アップ

・有酸素運動で脂肪を燃やす

・睡眠をしっかり確保

・酒を飲む人は休肝日+量の管理

🔥【まとめ】
✋ 手の危険サイン 6つ

1.手のしつこい痒み

2.爪が白く濁る(テリーネイル)

3.手のひらの赤み(手掌紅斑)

4.手の甲の赤いクモ(クモ状血管腫)

5.指が太くなる(バチ指)

6.手が黄色くなる(黄疸)

🧍‍♂️ 全身のサイン

・黄疸

・腹水

・あざ・出血

・お腹の血管(メデューサ)

・口臭(アンモニア)

・肝性脳症

・強いだるさ

🎯 原因の大半は「脂肪肝」

→ お酒を飲まなくてもなる時代

🎯 予防は「食事 × 運動 」

記事一覧を見る