1.セロトニンの9割は腸で作られている
・幸せホルモン「セロトニン」は、脳ではなく、腸で9割が作られている。
・ただし、腸で作られたセロトニンは脳には届かない(血液脳関門を通れない)。
2.セロトニンを作るのは腸内細菌ではなく腸の細胞
・腸内細菌が出す「短鎖脂肪酸」という物質が、腸の細胞を刺激してセロトニンを作らせる。
・腸内環境を整えると、セロトニンが作られやすくなる。
3.腸で作られたセロトニンの役割
・脳の「幸せ」とは関係なく、腸の動き(ぜん動運動)を調整する役割がある。
・一部の寄生生物(アメーバなど)は、自分の繁殖のために宿主に下痢を起こさせる目的でセロトニンを出す。
4.食べ物に含まれるセロトニンも脳には届かない
・くるみやバナナなどにセロトニンは含まれるが、食べても脳に届かない。
・脳に作用させたい場合は、セロトニンではなくトリプトファンやメラトニンに注目。
5.メラトニンは脳に届く
・セロトニンから作られる「メラトニン」は、血液脳関門を通れるため、脳に届いて作用する。
・睡眠リズムや自律神経の調整などに関わる。
6.腸内環境が心と体に影響する
・腸と脳はつながっており(腸脳相関)、腸内細菌が健康やメンタルに影響を与える。
🧠 結論:
・腸は第二の脳とも言われるほど重要。
・腸内環境を整えることで、心や体の健康につながる。
・セロトニンを「増やす」より、「うまく使う」ことが大切。