コロナウイルスの感染後、いわゆる「ロングコロナ」として、頭のぼんやり感、倦怠感、痛みなどの不調が報告されてきたが、それ以外にも「腸脳相関」による腸の不調(腸脳障害)が増加しているという国際調査が発表された。
・代表的な病名には:
・過敏性腸症候群(IBS):腹痛、下痢・便秘を繰り返す
・機能性ディスペプシア:胃のもたれ、膨満感、早期満腹感など
これらはストレスに敏感な人ほど発症しやすく、パンデミックのような大規模なストレス環境で大幅に増加した。
【データ】
・IBSの有病率:4.7% → 6.0%(28%増加)
・機能性ディスペプシア:8.3% → 11.9%(44%増加)
【原因とメカニズム】
・ストレスと自律神経の乱れにより、腸の動きや血流が影響を受け、症状が現れる
・腸内細菌(腸内フローラ)のバランス崩壊が、腸だけでなくメンタル面にも影響
・腸はセロトニンやGABAなどの神経伝達物質の生産にも関与している
【対策】
・現在の治療は対症療法(薬など)が中心
・根本改善には:
・食事の見直し
・適度な運動
・ストレス管理
・腸内環境の改善
【結論】
パンデミックが過ぎた今も、ストレスや腸内環境の乱れによって症状が続く人が多い。心と腸は密接に関係しているため、日常生活の中で腸とメンタルを整える習慣が重要。