歩くことの健康効果とその目安について

2025年08月20日 16:48
カテゴリ: 老化予防

・1日7,000歩が効果的
 1日1万歩が理想とされがちだが、7,000歩でも十分な健康効果があるとする大規模研究が報告された(2025年、シドニー大学がまとめたランセット・パブリックヘルス掲載の論文)。

・健康への具体的な効果

 ・死亡リスク:約50%減

 ・心疾患のリスク:25%減

 ・認知症リスク:38%減

 ・うつ病リスク:22%減

 ・転倒リスク:28%減

・1万歩を超えても効果の上乗せはあまりないため、まずは7,000歩を目標にするのが現実的。

・今よりも少し歩く意識を持つだけでもOK
 現在2,000歩程度の人が5,000〜7,000歩に増やすだけでもメリットあり。

メンタルと歩行の関係

・歩行はストレス軽減や自己肯定感向上など、メンタルにも良い影響。

・運動によりエンドルフィン(幸福ホルモン)が分泌され、リラックス効果も。

加齢と歩行能力

・加齢により歩行速度は低下し、70歳以降は10年ごとに約15%遅くなる。

・歩行速度は健康状態の指標。歩く力は「生きる力」に直結。

・特に高齢者にとっては、転倒予防=自立した生活を維持するカギ。

日常に歩行を取り入れる工夫

・日常生活に取り入れやすい工夫:

 ・一駅前で降りて歩く

 ・エレベーターではなく階段を使う

 ・車ではなく徒歩を選ぶ など

・歩行習慣は「将来の自分への投資」。健康寿命を伸ばすためにも、日常の中に無理なく歩く時間を取り入れることが大切。

結論

まずは自分の現在の歩数を知り、そこから少し増やすことを意識するだけでも健康効果が期待できる。今日から意識的に歩く習慣を始めてみましょう。

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