1. デパスとはどんな薬か?
・ベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬。
・「不安の軽減」「睡眠導入」「筋弛緩作用」の3つの効果を持つ。
・効果が強く、即効性・短時間作用が特徴。
・精神科だけでなく整形外科でも処方されることが多い。
2. デパスのリスク(副作用・注意点)
・耐性:飲み続けると効果が薄れ、量を増やさないと効かなくなる。
・依存性:精神的・身体的に薬が手放せなくなる。
・離脱症状:急にやめると不安、不眠、震え、妄想、頭痛などの症状が現れる。
・高齢者リスク:筋弛緩作用で転倒しやすくなり、骨折などの危険がある。
・せん妄や認知症リスク:一部の研究で可能性が指摘されている。
3. なぜ注意が必要なのか?
・日本など一部の国でのみ処方可能。アメリカでは処方禁止。
・長年、安易な処方が続き、多くの人が依存や離脱症状に悩んでいる。
・日本では2016年からようやく処方日数に制限がかかるようになった。
4. 正しい付き合い方
・デパスは「短期間・少量」での使用が原則。
・初めて使うなら、まずは依存性が少ない薬から試す。
・長年飲んで副作用がなければ、無理にやめる必要はない。
・やめたい場合は、医師の指導のもと徐々に減薬することが重要。
デパスは「即効性」「多様な効果」がある反面、「依存性・離脱症状」が強く、扱いの難しい薬です。