糖尿病と血管障害の新しい知見まとめ
●糖尿病患者は血糖値が高いと
腎臓や血管が傷むと考えられてきた。
●しかし「血糖値が高いから血管が痛む」
仕組みは完全には解明されていない。
●現在の治療方針は、血糖値を下げれば
血管障害を防げるという前提に基づいている
2.最近の研究でわかってきたこと
●カロリンスカ研究所などの報告によれば、
血管障害の直接的原因は血糖値ではなく
「赤血球」そのものが血管に
悪影響を与えている。
●赤血球は酸素運搬だけでなく、
血管内皮細胞と情報をやり取りし、
血管の健康を維持するシグナルを送っている
●糖尿病では赤血球からのシグナルが
異常になり、血管を痛める。
●重要な因子は「MIR210(マイクロRNA)」
●通常、MIR210は血管保護に働くが、
糖尿病患者の赤血球ではMIR210が減少する
●MIR210を補充すると血管機能が
回復することが確認されている。
●発症直後(1年未満)の赤血球は
血管をほとんど傷めない。
●長期間(7年以上)の糖尿病では
赤血球が血管障害を引き起こす。
●つまり「糖尿病である期間」が
血管障害のリスクを決める重要因子である
●血糖値を単に管理するだけでは不十分。
●発症直後から薬や生活習慣改善で
「糖尿病でない状態」を
なるべく早く作ることが重要。
●運動や野菜・果物の摂取による
抗酸化物質の補給が血管保護に有効である
●血管障害は血糖値だけでなく、
糖尿病期間と赤血球の異常シグナル
(MIR210低下)が関わる。
●発症初期に適切な介入を行えば、
血管障害を予防できる可能性が高い