腸内細菌は、私たちの体にさまざまな
影響を与えています。
主な働き
●食物繊維を分解して短鎖脂肪酸を作る
→ 腸のエネルギー源になる
→ 心臓や腎臓など全身の代謝にも影響
●ビタミンKやビタミンB群を産生
●消化酵素の働きを助け、栄養吸収をサポート
●腸の壁に張り付き、病原菌の侵入を防ぐ
●抗菌物質を作る
●免疫バランスを調整する
腸内細菌のバランスが崩れると、
慢性炎症が起こり、さまざまな病気の
リスクが高まると考えられています。
腸内環境を整えるには食事が重要ですが、
もう一つ大切なのがビタミンDです。
ある研究では、ビタミンDサプリメントを
8週間摂取し、腸内細菌の変化を調べました。
摂取量と血中濃度の変化
1日摂取量 :血中ビタミンDの変化
600IU :わずかな上昇(不足レベル)
4000IU :約30以上に上昇(目標ライン到達)
10000IU :約50〜60以上に上昇
※健康維持には血中濃度30以上、
感染予防などには50以上が
望ましいとされることがあります。
ビタミンDが高い人に多い菌
●アッカーマンシア
●肥満、動脈硬化、がんリスク低下と関連
●血糖値や中性脂肪の改善に関与
ビタミンDが低い人に多い菌
●ポルフィロモナス
●歯周病菌
(ポルフィロモナス・ジンジバリス)と関連
●ビタミンD不足と歯周病リスクは関連が
あるとされる
ビタミンD摂取後の変化
●バクテロイデスが増加
●腸の炎症改善と関連
●クローン病や潰瘍性大腸炎では少ない傾向
→ ビタミンDは腸内細菌のバランスを
改善する可能性がある
●制御性T細胞を誘導
●抗菌物質の産生を促進
●炎症を抑える働き
つまり、
ビタミンDが高い → 免疫が整う
→ 腸内環境も整う
という流れが考えられます。
医療機関のビタミンD
●「活性型ビタミンD」
●効果が強い
●過剰で高カルシウム血症のリスク
市販サプリのビタミンD
●体内で段階的に活性化
●比較的安全性が高い
●通常は過剰症になりにくい
●最初は多め
(例:数週間〜2か月 5000〜10000IU)
●その後は維持量(1000〜4000IU程度)
●冬は特に不足しやすい
●理想は日光浴(ただし冬は難しい)
※持病がある方は医師に相談
✔ 腸内細菌は消化・代謝・
免疫に大きく関わる
✔ ビタミンDは腸内細菌バランスを
改善する可能性がある
✔ ビタミンDが高いと有益菌が増え、
悪玉菌が減る傾向
✔ 冬場は特にビタミンD不足に注意
腸の調子が悪い、便秘がち、
免疫が弱いと感じる方は、
ビタミンDレベルにも注目してみると
よいかもしれません。