結論
・よく噛むことは、寿命を延ばし、がん・認知症・生活習慣病のリスクを下げる
・消化・栄養吸収・脳機能・感情の安定・口腔機能の維持に大きく関係する
・年齢に関係なく、今日から意識する価値がある習慣
① よく噛むと寿命が延びる理由
1. 消化・栄養吸収が良くなる
・噛むことで食べ物が細かくなり、消化酵素とよく混ざる
・栄養を「食べているのに吸収できていない」状態を防げる
・栄養不足 → 筋肉量低下 → 体力低下 → 寿命短縮、という流れを防ぐ
2. 嚥下(飲み込む力)を保てる
・咀嚼力を保つことで、誤嚥(食べ物が肺に入る)を防止
・誤嚥性肺炎の予防につながる
3. 口腔機能低下(オーラルフレイル)を防ぐ
・噛めなくなると、柔らかい炭水化物中心の食事になる
・その結果
・タンパク質不足
・筋肉量低下
・歩行機能低下
・糖尿病・高血圧など生活習慣病
・よく噛むことは、全身の健康の入口
② がん予防につながる理由
1. 唾液の力
・よく噛むと唾液量は最大10倍に増える
・唾液には
・発がん物質の無毒化
・活性酸素(酸化ストレス)の除去
を助ける酵素が含まれる
2. 食道がん・胃がんの予防
・食べ物を唾液とよく混ぜることで
→ 口・食道・胃に入る前に毒性を弱める
3. 間接的ながん予防
・噛める → 食事のバランスが保たれる
・肥満・インスリン抵抗性・慢性炎症を防ぐ
→ がんが育ちにくい体内環境になる
③ 認知症予防になる理由
1. 脳の血流が増える
・咀嚼により前頭葉(思考・判断・記憶)の血流が増加
・注意力・記憶力・遂行機能が活性化
2. 研究データ
・東北大学の約9年間・約3万8000人の追跡研究
→ 咀嚼力が低い人は認知症リスクが約1.11倍
3. 神経の柔軟性(神経可塑性)を保つ
・脳は何歳になっても新しい回路を作れる
・よく噛むことが、その能力を保つ刺激になる
④ 歯周病予防 → がん・認知症予防
・唾液が増えることで歯周病を抑制
・歯周病は
・がん
・認知症
のリスクを高めることが分かっている
⑤ 入れ歯について
・歯が抜けたままより、入れ歯を使って噛んだ方が健康に良い
・認知機能・がん予防にもプラス
※ ただし、合わない入れ歯で無理に噛まないこと
⑥ 感情・ストレスへの効果
・よく噛む → 副交感神経が優位
・ストレスホルモン(コルチゾール)低下
・感情が安定し、心の健康にも良い
→ これは寿命・がん予防にも直結
実践ポイント
・一口30回、または30秒を目安に噛む
・唾液としっかり混ぜてから飲み込む
・急いでいる時ほど、意識してゆっくり食べる
まとめ
・よく噛むことは
寿命を延ばし、がん・認知症・生活習慣病を防ぎ、心も安定させる
・年齢に関係なく、今日からできる最強の健康習慣