ベジファーストはなぜ消えたのか

2025年12月26日 18:15
カテゴリ: 栄養・食生活

・これまで「健康のために野菜から先に食べる(ベジファースト)」が常識とされてきた

・しかし 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」で、ベジファーストの記載が削除された

・理由は、

 ・2020年版で根拠とされた論文に、実際にはその結論が示されていなかった

 ・科学的根拠が不十分と指摘されたため

・その結果、

 ・「無理に野菜から食べる必要はない」という意見が専門家の主流に

 ・野菜を先に食べなければならないという“脅迫観念”が、食事を作業化し、楽しさを奪っているという問題提起

 血糖値対策の本質

・血糖値の急上昇は良くない

 ・食後血糖値200以上:糖尿病の診断基準

 ・140〜200:境界型

・ただし重要なのは
 「食べる順番」ではなく「何をどう組み合わせて食べるか」

・従来の「カロリー=太る」という考え方(カロリー論)は、現在では見直されつつある

太る・太らないを決める3大栄養素の考え方
1. タンパク質

・多く食べても脂肪になりにくい

・筋肉や肝臓のアミノ酸として使われる

・血糖値を上げない

・厚労省は高齢者向けに 1日300gの肉摂取を推奨
 → 「太らない安全な栄養素」

2. 脂質(脂肪)

・「脂肪=太る」は誤解

・脂質だけを摂取すると血糖値は上がらない

・血糖値が上がらないと

 ・インスリンではなく グルカゴン が分泌

 ・脂肪分解酵素(リパーゼ)が活性化
  → 脂肪は単独だと“痩せる方向”に働く

3. 糖質(炭水化物)

・太る最大の原因

・摂取すると血糖値が急上昇 → インスリン分泌

・インスリンにより

 ・糖が脂肪細胞に取り込まれ

 ・脂肪として蓄積される
  → 糖質は太りやすい栄養素

 本当に太る組み合わせとは

・糖質+脂質を同時に摂ることが最大の問題

・仕組み:

 ・糖質 → インスリン → 糖が脂肪に変換

 ・脂質 → リポタンパク質リパーゼ → 脂肪も脂肪細胞へ

・結果:
 ダブルで脂肪が蓄積される

▶ 例

・うな丼(脂+甘いタレ+白米)

・とんかつ+ご飯

・牛丼
 → 美味しいが太りやすい

※ ご飯を抜けば、理論上は太りにくい

⑤飽和脂肪酸は本当に悪いのか

・昔は

 ・飽和脂肪酸は7%以下に制限すべき

 ・動物性脂肪=悪
  という考えが主流だった

・これは 1950年代の古い研究に基づく常識

・その後の研究では

 ・飽和脂肪酸と心疾患の明確な因果関係は否定

 ・日本人では、摂取量が多い方が動脈硬化が少ないというデータも存在

・現在の主流の考え方

 ・脂質は最も安全な栄養素

 ・上限を過度に気にする必要はない

結論まとめ

・ベジファーストは「必須」ではない

・血糖値対策の本質は
 食べる順番ではなく、栄養素の組み合わせ

・太りにくい考え方

 ・タンパク質:安心して食べてよい

 ・脂質:単独なら問題ない

 ・糖質:摂りすぎ注意

 ・糖質+脂質の組み合わせが太る最大要因

・食事は健康のためだけでなく、楽しさも大切

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