骨を強くしようと「牛乳や小魚」だけに頼っていませんか?
実は 果物に含まれる成分が骨の健康に重要な役割 を果たします。
カルシウムだけでは不十分で、果物の栄養を組み合わせると、骨をさらにしなやかで強くできます。
1. カルシウムだけでは骨は強くならない理由
● 骨は「鉄筋コンクリート構造」
・コンクリート部分:カルシウム(硬さ)
・鉄筋部分:コラーゲン(しなやかさ)
カルシウムだけ摂っても、鉄筋であるコラーゲンが不足すると、
折れやすいスカスカの骨になってしまいます。
2. 果物が骨を守る3つの理由
① 骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ
肉や穀物中心の食事は体を「酸性」に傾け、
体は中和のために 骨のカルシウムを血液に放出してしまう。
→ 果物に多い カリウム・マグネシウム はアルカリ性として働き、
カルシウム流出を防ぐ。
② コラーゲン(骨の鉄筋)づくりをサポート
コラーゲン合成には ビタミンCが必須。
果物はビタミンCの宝庫 ⇒ 骨のしなやかさアップ。
③ 活性酸素から骨を守る
活性酸素は骨を作る細胞を弱め、破骨細胞(骨を壊す細胞)を活性化させる。
果物の ポリフェノール・カロテノイド が骨の「錆止め」になる。
3. 骨を丈夫にする“最強の果物”5選
① バナナ(カリウム&マグネシウムが豊富)
・カリウム:360mg
・マグネシウム:32mg
→ 骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ
→ 1年中手軽に食べられる
② 柿(ビタミンCの供給源 + 強い抗酸化)
・ビタミンC:70mg(100g中)
・β-クリプトキサンチン(骨密度アップの可能性)
※食べすぎは「柿胃石」になる可能性があるため1日1個程度。
③ みかん(ビタミンC × クエン酸でカルシウム吸収UP)
・カリウム・マグネシウムも含む
・手軽で季節に関係なく食べられる
④ キウイ(特にゴールドキウイのビタミンCが圧倒的)
・ビタミンC:140mg(100g中)
・グリーンキウイは食物繊維も豊富(2.6g)
→ ヨーグルトとの相性抜群
⑤ プルーン(研究で骨密度低下の抑制が示された珍しい果物)
・カリウム:730mg
・マグネシウム:40mg
・豊富なポリフェノール
・ドライプルーン5〜6個/日で骨密度低下の抑制が報告
4. 骨を強くするおすすめの食べ合わせ
● ヨーグルト × キウイ × ナッツ
・ヨーグルト:カルシウム・タンパク質
・キウイ:ビタミンC
・ナッツ:マグネシウム
→ 鉄筋(コラーゲン)とコンクリート(カルシウム)の両方を強化
● 牛乳 × 小松菜 × バナナのスムージー
・カルシウム、ビタミンK
・バナナのカリウム
→ 一気に骨の材料を補給できる
5. まとめ(重要ポイント)
・カルシウムだけでは骨は強くならない
・骨には カリウム・マグネシウム・ビタミンC・ポリフェノール も必須
・おすすめ果物
バナナ/柿/みかん/キウイ/プルーン
・日々の食事に果物を少し加えるだけで、
骨の強さは大きく変わる