便秘改善に有効な食品とポイント(最新論文2025年ガイドラインより)

2025年11月25日 18:30
カテゴリ: 腸・消化器

1.便秘の現状

・年々便秘に悩む人は増加中。

・男性・女性問わず多く、排便がないことで日常の不快感が続く。

・従来は「食物繊維を増やす」「水分をとる」が中心だったが、半数程度しか効果がなく、不十分とされていた。

2.最新の科学的指針

・イギリスの栄養学会による「慢性便秘の食事療法ガイドライン(2025年)」では、ライフスタイル改善を基本としつつ、個別の食品やサプリの効果を再評価。

・食物繊維の種類によって効果に差があることが明らかになった。

3.有効な食物繊維

・サイリウム(オオバコ由来)

 ・排便回数を増やし、便の硬さを改善。

・イヌリン(菊・チコリ・玉ねぎ・ニンニク・アスパラガス)

 ・効果は乏しく、ガスが増えることもあり注意が必要。

4.便秘改善に推奨される食品

・キウイフルーツ

 ・1日2〜3個を4週間以上摂取で排便回数増、腹痛軽減。

 ・繊維が豊富で消化に優しい。

・プルーン

 ・食物繊維とソルビトールにより、便を柔らかくし自然な排便を促す。

 ・サイリウムと同等の効果。

・ライ麦パン

 ・白パンより便通改善効果あり。ただし1日6〜8枚摂取は多く、日本人には合わない場合も。

5.水分摂取の工夫

・高ミネラル水(マグネシウム豊富な水)を1〜1.5L/日摂ることで改善率が上がる。

・マグネシウム入り水は穏やかに便を柔らかくする。

6.注意点・補助食品

・発酵食品(ヨーグルト)、ビタミンC、下剤系ハーブ(センナ茶)などは個人差が大きく、科学的根拠は限定的。

・食品での対応を根気よく続けることが重要。短期間での効果にこだわらず、2〜3週間続けてみるのが望ましい。

まとめ

・便秘改善には自分に合った食物繊維や食品の選択が重要。

・キウイフルーツ・プルーン・(場合によって)ライ麦パン、高ミネラル水が効果的。

・食品での改善は短期間での効果を期待せず、継続的に試すことがポイント。

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