「タンパク質不足」と「腸漏れ(リーキーガット)」の関係

2025年09月08日 18:30
カテゴリ: 腸・消化器

🔹1. 日本人の8割以上がタンパク質不足

・厚労省の調査では、1日平均タンパク質摂取量は約70g(2019年)。

・これは戦後と同じ水準で、現代人の必要量に対しては不足気味。

・不足の原因:

 ・摂取量が足りない

 ・腸でうまく吸収できていない

🔹2. タンパク質が吸収されない「落とし穴」=腸漏れ(リーキーガット)

・腸の粘膜が壊れて、必要な栄養素が吸収されず、有害物質が体内に漏れ出す状態。

・特に小腸は栄養の吸収と免疫の要。

・日本人の約70%以上に腸漏れの可能性。

🔹3. 腸漏れの原因

 1.タンパク質不足(腸の細胞が再生できず劣化)

 2.腸内環境の悪化(ディスバイオシス)

 3.未消化の炭水化物の過剰摂取

  ・白米・パン・うどんなどの消化が遅く、腸内で滞留

  ・結果:腸内環境悪化→腸漏れ促進

 4.小麦グルテン不耐症

  ・グルテンが腸に張り付いて炎症を引き起こす

 5.乳糖不耐症(日本人の90%)

  ・牛乳・ヨーグルト・チーズなどが腸を刺激し、漏れの原因に

✅ 健康寿命を延ばす「タンパク質の摂取と腸ケア法」
🔹1. 腸漏れを防ぐ食事法

・糖質制限(1日100g以下)

・グルテン・乳製品断ち(3~5日間)

 ・不調が改善されるかで、体質をチェック

・腸内環境を整える食物繊維を積極的に摂る

 ・高発酵性食物繊維(ハイマック)が有効:

  ・アラビノキシラン(全粒粉など)

  ・βグルカン(大麦、きのこ類)

  ・ペクチン(リンゴ、おくら)

  ・イヌリン(玉ねぎ、ごぼう)

  ・フラクトオリゴ糖(バナナ、にんにく)

  ・レジスタントスターチ(冷やご飯)

🔹2. 腸粘膜を強化する「天然の栄養素」

・ビタミンD

 ・腸粘膜の結合を強くし、腸内細菌の多様性もUP

 ・卵、魚、日光浴、サプリで補う

 ・血中濃度は「50~80 ng/mL」が理想

🔹3. タンパク質の正しい摂取量とタイミング

・1日あたり:体重×1~1.5g

 ・体重60kgの人 → 60~90g

・1食あたり目安

 ・男性:30~40g

 ・女性:25~30g

・食品例(100g中):

 ・肉・魚:約20g

 ・卵1個:約6g

 ・納豆1パック:約8g

・取りすぎや少なすぎもNG

 ・多すぎ → 有害物質や腸漏れの原因

 ・なすぎ → タンパク質合成スイッチが入らない

🔹4. タンパク質の吸収を高める方法

・「12時間断食」:ケトフレックス12/3

 ・1日のうち12時間は何も食べない

 ・就寝3時間前には食事を終える

 ・効果:オートファジー活性化、腸・細胞のリセット、脳の健康にも◎

✅ まとめ

・タンパク質不足の背景には腸の機能低下(腸漏れ)がある。

・腸漏れを改善・予防するには:

 ・炭水化物の過剰摂取を避ける

 ・小麦・乳製品を一時断つ

 ・食物繊維とビタミンDを意識的に摂取する

 ・適切なタンパク質量を、毎食バランスよく摂る

・腸内環境が整えば、タンパク質もしっかり吸収され、健康寿命が自然と伸びる!

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