「夜間頻尿」とその対処法

2025年09月08日 18:03
カテゴリ: 泌尿器系

◆ 夜間頻尿とは?

・夜に2回以上トイレに行く状態を指す。

・日本では40歳以上の約70%が経験しており、約4,500万人が悩んでいるとされる。

◆ 夜間頻尿の主な原因(5つ+α)

1.内科的な病気

 ・糖尿病:血糖値が高くなり、体が水分を欲しがって多尿に。

 ・心不全:足のむくみ → 横になると体に戻り、腎臓への血流増加 → 夜間多尿に。

2.ホルモンバランスの変化

 ・更年期障害などが影響することも。

3.薬の副作用

 ・血圧薬(例:アムロジピン)や利尿薬によるむくみ・尿の増加。

4.心理的な要因・ストレス

 ・特に自覚がないまま、水分を多くとる「心因性多飲」なども原因。

5.過剰な水分摂取

 ・特に寝る前の水分補給や塩分の多い食事は、夜間頻尿を悪化させる。

6.加齢による膀胱・排尿機能の変化(高齢者に多い)

 ・膀胱が硬くなり、尿をためにくくなる。

 ・夜間に尿量を抑える体の調整機能も衰える。

 ・前立腺肥大や間質性膀胱炎なども原因になりうる。

◆ 原因別の対策・改善法

1.内科疾患の治療

 ・糖尿病、心不全、高血圧などのコントロールが重要。

2.ホルモン治療

 ・更年期障害の場合、婦人科での治療で改善することも。

3.薬の見直し

 ・副作用のある薬の使用について、医師に相談。

4.ストレス対策・メンタルケア

 ・日常生活でのストレス要因(仕事、人間関係、家庭環境)を振り返る。

5.水分・食事の調整

 ・夜の水分・塩分摂取を控える。

 ・ただし、過度な制限は脱水や腎結石のリスクがあるため、医師の指導を受ける。

6.生活習慣の改善

 ・カフェイン・アルコールの摂取を控える。

 ・リラクゼーションでストレス軽減。

7.膀胱・骨盤底筋トレーニング

 ・膀胱トレーニング:排尿の間隔を少しずつ延ばす練習。

 ・骨盤底筋体操:排尿をコントロールする筋力強化。

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