◆ 夜間頻尿とは?
・夜に2回以上トイレに行く状態を指す。
・日本では40歳以上の約70%が経験しており、約4,500万人が悩んでいるとされる。
◆ 夜間頻尿の主な原因(5つ+α)
1.内科的な病気
・糖尿病:血糖値が高くなり、体が水分を欲しがって多尿に。
・心不全:足のむくみ → 横になると体に戻り、腎臓への血流増加 → 夜間多尿に。
2.ホルモンバランスの変化
・更年期障害などが影響することも。
3.薬の副作用
・血圧薬(例:アムロジピン)や利尿薬によるむくみ・尿の増加。
4.心理的な要因・ストレス
・特に自覚がないまま、水分を多くとる「心因性多飲」なども原因。
5.過剰な水分摂取
・特に寝る前の水分補給や塩分の多い食事は、夜間頻尿を悪化させる。
6.加齢による膀胱・排尿機能の変化(高齢者に多い)
・膀胱が硬くなり、尿をためにくくなる。
・夜間に尿量を抑える体の調整機能も衰える。
・前立腺肥大や間質性膀胱炎なども原因になりうる。
◆ 原因別の対策・改善法
1.内科疾患の治療
・糖尿病、心不全、高血圧などのコントロールが重要。
2.ホルモン治療
・更年期障害の場合、婦人科での治療で改善することも。
3.薬の見直し
・副作用のある薬の使用について、医師に相談。
4.ストレス対策・メンタルケア
・日常生活でのストレス要因(仕事、人間関係、家庭環境)を振り返る。
5.水分・食事の調整
・夜の水分・塩分摂取を控える。
・ただし、過度な制限は脱水や腎結石のリスクがあるため、医師の指導を受ける。
6.生活習慣の改善
・カフェイン・アルコールの摂取を控える。
・リラクゼーションでストレス軽減。
7.膀胱・骨盤底筋トレーニング
・膀胱トレーニング:排尿の間隔を少しずつ延ばす練習。
・骨盤底筋体操:排尿をコントロールする筋力強化。