🔹 ケトン体とは?
・ケト体は、ブドウ糖に代わるもう一つのエネルギー源。
・主に夜間(副交感神経が優位のとき)に働き、体の修復や若返りに貢献。
・脂肪酸やアミノ酸を材料に肝臓で作られる。
・脳や筋肉でも使われる、効率的でクリーンなエネルギー源(ATP産生量が多く、活性酸素が少ない)。
・認知機能改善、抗炎症作用、抗老化、睡眠の質向上など多くの効果。
🔹 酪酸とは?
・腸内細菌が食物繊維を発酵して作る短鎖脂肪酸の一種。
・大腸のエネルギー源、腸内環境の改善、免疫機能の強化、脳の炎症抑制などに働く。
・ケトン体は酪酸を作る腸内細菌(酪酸産生菌)を活性化する。
🔹 ケトン体と酪酸の関係性
・構造が似ており、互いに補完し合って体の恒常性を保つ。
・ケトン体は交感神経を抑え、酪酸は活性化。バランスが大切。
【ケトン体・酪酸を増やす方法】
✅ 1. 食生活の改善
・極端な糖質制限は不要、1日の糖質は50〜100gでOK。
・良質な脂質を増やす(MCTオイル、青魚、オリーブオイルなど)。
・ケトン比(脂質÷糖質+たんぱく質)が1以上の食材を選ぶ(アボカド、卵、ナッツ、油揚げなど)。
・唐揚げの衣はおからパウダーで代用可。
✅ 2. 筋肉量の維持・筋トレ
・筋肉は血糖の貯蔵庫であり、長寿の鍵。
・ケト原性アミノ酸(ロイシン・リジン)を含む豚肉・卵・納豆を摂取。
・軽い筋トレ(ふくらはぎのつま先立ち運動、椅子を使った内転筋トレ)が有効。
✅ 3. 日常の活動量を増やす(NEAT)
・NEAT(非運動性活動熱産生)=掃除・買い物・犬の散歩など。
・特に雑巾がけなどは筋力・メンタルにも良い。
✅ 4. 腸内環境を整える食材
・酪酸産生菌が好む発酵性食物繊維を摂取(ごぼう、玉ねぎ、バナナ、海藻類など)。
・食物繊維と発酵食品(納豆、味噌など)の組み合わせが効果的。
【まとめ】
・ケトン体と酪酸は「天然の若返り薬」。
・糖質を摂りすぎず、良質な脂質とアミノ酸、腸に良い食物繊維を意識すれば、無理なく体の回復力が高まり、老化を防ぎ、健康寿命を伸ばせる。
・日常生活の中で少しの工夫と意識で十分に改善できる。