足の動脈硬化の危険性と早期発見・予防法

2025年06月18日 17:18

◆ 足の動脈硬化とは?
 ・年齢とともに血管が硬くなり、血流が悪くなる「動脈硬化」は足の血管にも起こる。

 ・心筋梗塞や脳梗塞と同じく、命に関わる重大な病気。

 ・足の動脈硬化が進行すると、最悪の場合、足の切断が必要になることもある。

◆ 症状の進行段階(フォンテイン分類)
 1.第1段階:足の冷え・しびれ

  ・特に片足だけが冷たく感じる場合は要注意。

  ・糖尿病の方は痛みに気づきにくく、重症化しやすい。

 2.第2段階:間欠性跛行(かんけつせいはこう)

  ・歩くと足がしびれたり痛みが出て、休むと治る。

  ・腰が原因のこともあるので、症状の違いを医師に相談。

 3.第3段階:安静時の痛み

  ・特に夜、横になると足が痛む。これは血流不足のサイン。

  ・この段階から外科的治療(バイパス手術やステント治療)の検討が必要。

 4.第4段階:潰瘍・壊死

  ・皮膚がえぐれたり、黒く壊死してしまう。

  ・感染の危険があり、多くの場合切断が必要。

◆ セルフチェック方法
 ・温度の違い確認:両足の冷たさを比較。

 ・脈を触る:

  ・足の甲の足背動脈、足首の内側の後脛骨動脈。

  ・脈が感じられない場合は、血流が悪化している可能性。

◆ 予防法と対策
 1.フットケア:毎日足を見て傷・乾燥をチェック。保湿が重要。

 2.運動:新しい血管が作られ、血流を補う効果あり。

 3.禁煙:喫煙者は非喫煙者の約4倍リスクが高い。禁煙でリスクは下がる。

 4.糖尿病対策:糖尿病は動脈硬化の大きなリスク。初期症状の観察も重要。


◆ 動脈硬化の全身リスク
 ・足の動脈硬化がある人は、心臓・脳の血管疾患リスクも高い。

 ・足の症状は全身の動脈硬化を知る重要な手がかり。

◆ メッセージ
 ・症状が軽くても放置せず、早期発見・予防が大切。

 ・自分の体を守るために「気づき」と「ケア」を。

記事一覧を見る