頭痛にはさまざまな種類があり、主に「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けることができます。
一次性頭痛は、いわゆる「頭痛持ちの頭痛」とも言われ、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛が代表的なものです。これらは特に特定の病気が原因でなく、慢性的に発生することがあります。
一方、二次性頭痛は「原因のある頭痛」で、何らかの疾患が引き起こしている頭痛です。中でも注意が必要なのは、突然激しい痛みを伴う「くも膜下出血」など、命に関わる可能性のある頭痛です。
片頭痛は片側がズキズキと痛み、発作前にギザギザの光や模様(閃輝暗点)が見えることがあります。痛みは日常動作で強くなり、吐き気を伴うこともあります。光や音に敏感になり、暗い部屋で休むことが多いです。発作は4〜72時間続き、自然に回復します。女性に多く、30〜40代では5人に1人が片頭痛を持っています。
緊張型頭痛は最も一般的で、後頭部に鈍い痛みが特徴です。片頭痛のように発作として感じることはなく、吐き気や光・音への敏感さもありません。多くは軽度で、発作回数が少ない場合は生理的反応と考えられます。しかし、慢性化すると生活の質が低下し、精神的要素や筋肉の痛みが影響し、慢性片頭痛や薬物乱用頭痛を引き起こすことがあります。
群発頭痛は非常に激しい痛みで、主に夜間に1〜2時間後に発生します。痛みは目の周りに集中し、15分から3時間続きます。男性に多く、発作は1ヶ月から2ヶ月続き、結膜充血や涙、鼻づまりを伴うこともあります。
二次性頭痛は、原因が明確な頭痛で、原因が治れば痛みが軽減または消失します。代表的なものにくも膜下出血などがあり、突然の激しい頭痛や意識障害、運動麻痺が伴う場合は命に関わる可能性があります。原因は外傷、感染、脳腫瘍、薬物乱用などさまざまです。
生命に関わる二次性頭痛の代表的な原因は、くも膜下出血です。80%は脳動脈瘤の破裂が原因で、破裂による頭痛は「経験したことのない強烈な痛み」や「後頭部をハンマーで殴られたような痛み」と表現されます。
脳の表面の血管が破れるためしびれや麻痺はなく吐き気・嘔吐・視力障害・血圧の変動・意識状態の悪化などが起こります。
また2度に分けて頭痛がすることもあります。1回目に突然の痛みが来ますが一度おさまり何日か空けて2回目の頭痛が・・脳動脈瘤からの再出血の可能性が高いので一刻を争う事態になりかねません。
*5歳以下、40~50歳以上で初めての頭痛
*寝ていて目が覚めるような頭痛
*痛くて頭が振れない頭痛(髄膜炎や片頭痛の可能性も)
*今まで経験したことのない頭痛
*何時何分から起こった言える頭痛(くも膜下出血の可能性も)
*最近現れ、日に日にひどくなる頭痛(脳腫瘍などの可能性も)
*起き上がると頭痛が始まる(脳脊髄減少症・低髄液圧症候群の可能性も)
*かがむと前頭葉部がズキッとする(副鼻腔炎の可能性も)
1時間以上経ってからピークが来るようなら一次性頭痛の可能性大
痛みのピーク10分以内に来るような頭痛は二次性頭痛の可能性大なので危険!
腹痛=胃の疾患だけではありません!
〇消化器系疾患 〇婦人科系疾患 〇心血管系疾患 〇泌尿器系疾患 〇呼吸器系疾患 〇内分泌系疾患
何時何分におきたかがわかる腹痛 例)動脈瘤破裂・腸管の動脈閉塞など血管系の疾患や子宮外妊娠の破裂・卵巣出血
一般的な腸炎などの腹痛ならば腸の蠕動運動により痛みに波がありますが、波がなくずっと痛みがあるのは重篤の可能性大
歩くと響く腹痛は炎症が広がって腹膜炎などの恐れがあります。