目の健康とがんに関する最新研究(2025年)

2026年03月15日 11:51
カテゴリ: 研究紹介

2025年に発表された研究の中で、知っておく価値のある2つの成分が報告された。

その成分は次の2つです。

・ゼアキサンチン(Zeaxanthin)

・レスベラトロール(Resveratrol)+微量の銅

1つ目:ゼアキサンチンと免疫によるがん攻撃
研究概要

2025年に医学誌「Cell Reports Medicine」で報告された研究。

がんと免疫

体内には
CD8 T細胞という、がん細胞を攻撃する免疫細胞があります。

しかし、がんは賢く、
T細胞の働きを弱める仕組みを作り出してしまいます。

その結果

・T細胞が十分に働けない

・がんが増殖する

という問題が起こります。

ゼアキサンチンの働き

研究では、植物由来カロテノイドのゼアキサンチンが注目されました。

ゼアキサンチンは

・T細胞の受容体(TCR)

・つまり「敵を見つけるアンテナ」

を安定化させる作用があり、

結果として

・T細胞ががん細胞を見つけやすくなる

・免疫の攻撃力が上がる

ことが分かりました。

動物実験の結果

マウス実験では

・メラノーマ(悪性黒色腫)

・大腸がん

の増殖が抑えられることが確認されました。

さらに

免疫チェックポイント阻害薬(がん免疫治療薬)

と併用すると

→ 薬単独より効果が高くなる可能性が示されました。

似た成分との違い

ゼアキサンチンに似た成分としてルテインがありますが、

・構造はほぼ同じ

・しかし T細胞活性化の効果はなかった

という点が興味深い結果です。

食品 sources

ゼアキサンチンは次の食品に含まれます。

・ほうれん草

・ケール

・パプリカ

・トウモロコシ

・緑黄色野菜

2つ目:レスベラトロール+銅の研究
研究概要

2025年
BJC Reportsに掲載された研究(インド)。

対象は神経膠腫(グリオーマ)という治療が難しい脳腫瘍です。

新しい考え方

通常のがん治療

・抗がん剤

・放射線

は、がん細胞を破壊します。

しかしその結果

DNAの破片(細胞外クロマチン粒子)が発生し、

・周囲の細胞に取り込まれる

・炎症が起こる

・がんが悪化する

可能性があります。

そこで研究者はこのDNAゴミを掃除できないかと考えました。

レスベラトロール+銅の作用

レスベラトロール(赤ワインなどのポリフェノール)と微量の銅を一緒に摂取すると、体内で化学反応が起きます。

その結果

少量の活性酸素が発生

この活性酸素が

→ DNAゴミを分解するハサミの役割

を果たします。

臨床研究(患者10人)

手術前の患者に約11.6日間1日4回

以下を投与

・レスベラトロール:5.6mg

・銅:567µg

結果

・腫瘍増殖マーカー KI67が1/3以下

・免疫抑制タンパク質 40%以上減少

・がん幹細胞も減少

・副作用なし

という変化が見られました。

特徴

重要な点は非常に少量で効果が出た

一般的なサプリメント

・レスベラトロール:100〜500mg

研究使用量

・5.6mg

銅を含む食品

銅は食品からも摂取できます。



・カシューナッツ

・アーモンド

・納豆

・ココア

・イカ

・レバー

サプリメントの注意点


銅を摂りすぎると亜鉛不足を起こします。

理由

・銅と亜鉛は吸収経路が同じ

亜鉛不足になると

・免疫低下

・細胞分裂障害

などが起こります。

→ 銅サプリの単独摂取は注意

レスベラトロール

レスベラトロールには

・トランス型(活性あり)

・シス型(活性弱い)

があります。

安いサプリには有効成分が少ない型が違う場合もあるため注意が必要です。

結論

今回の研究から分かること

1.ゼアキサンチン

 ・T細胞を活性化

 ・がん免疫を強化する可能性

2.レスベラトロール+銅

 ・DNAゴミを分解

 ・腫瘍の性質を改善する可能性

ただし

・まだ初期研究段階

・がん治療として確立されたものではない

という点には注意が必要です。

最も重要な考え方

がん治療の基本は免疫が正しく働く体内環境を作ることです。

つまり

・栄養

・食事

・生活習慣

が重要になります。

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