① がんもどきとは何か
・がんと診断されても
・一生大きくならない
・転移しない
・命に関わらない
可能性があるがんが存在する
・こうしたがんを俗に「がんもどき」と呼ぶ
・近藤誠医師の著書で広く知られるようになった考え方
② がんの2つのタイプ(医師の実感)
がんは大きく 二極化 していることが多い。
1️⃣ 進行しないがん(がんもどき)
・ずっと同じ臓器にとどまる
・手術しなくても寿命に影響しない可能性
・早く見つけても、後で見つけても結果が変わらないこともある
2️⃣ 進行が非常に早いがん
・数か月〜半年で急速に増大・転移
・早期発見が難しい
・見つかった時点で手術不能なことも多い
③ 「早期発見・早期治療」の落とし穴
・一般論では「早く見つければ助かる」
・しかし実際には
・進行しないがんを早く見つけて
・不要な手術をしている可能性もある
・手術には必ずデメリットがある
・臓器を失う
・後遺症
・感染症
・入院・費用・生活の質低下
👉 「本当に幸せな手術だったのか?」と疑問に感じるケースもある
④ がんもどきになりやすいとされるがん
※条件を満たす場合に限る
● 前立腺がん(低リスク)
・ガイドライン上、手術しなくても生存率に差がない
・PSA検査で経過観察が可能
・がんもどきの典型例
● 甲状腺乳頭がん(1cm以下)
・90%以上が進行しない
・定期的な画像検査で様子を見る選択肢あり
● 腎臓がん(4cm以下・早期)
・海外では「まず経過観察」という流れも
・大きくなっても転移しにくいタイプがある
● 乳がんの一部
・マンモグラフィーで見つかるがんの約30%は
・将来進行しなかった可能性がある
・過剰診断の問題が指摘されている
⑤ 進行が非常に早く注意が必要ながん
以下はがんもどきではない。
・膵臓がん
・発見時にすでに手術不能が多い
・5年生存率が非常に低い
・肺小細胞がん
・悪性黒色腫(メラノーマ)
👉 これらは早期発見・早期治療が極めて重要
⑥ 「がん」と誰が決めているのか
・生検で取った細胞を病理医が顕微鏡で判断
・現在の基準は
・がんと判定されやすい(ハードルが低い)
・そのため
・本来はおとなしい細胞も「がん」と診断されてしまう
→ がんもどきが生まれる
⑦ 手術しない選択の注意点
・「がんもどきがある」→ 何があっても手術しないは危険
・本当に今すぐ手術すべきがんもある
・セカンドオピニオンは非常に重要
⑧ 良い医師の見つけ方
・ガイドラインを理解している
・患者を家族のように考えてくれる
・きちんと説明・相談ができる
・地元の信頼できる開業医から紹介してもらうのが理想
⑨ 今後のがん治療の方向性
・不必要な手術は減らす方向へ
・「すぐ切る」から「見守る」治療へ
・医師も患者も最新の知識を持つことが重要
まとめ(超要約)
・がんには
①進行しないがん(がんもどき)と
②急速に進行するがんがある
・がん=即手術ではない
・大切なのは
・がんの性質を見極めること
・信頼できる医師と相談すること
・必要ならセカンドオピニオンを受けること