① 音楽が脳波と神経ネットワークに与える影響(デンマーク・オーフス大学+英オックスフォード大学)
・音楽を聴くと、脳波(アルファ波、ベータ波など)がリズムに合わせてリアルタイムで再構成され、脳内ネットワークも変化する。
・脳はただ音を聞いているだけでなく、自発的に音に同調しようとする活動パターンを作り出している。
・この研究は、音楽が集中力、感情、意識状態(例:ぼんやりしている時)に影響することを示唆。
・将来的に「個人に合わせた音楽処方」や、音を用いた脳の治療法の開発に繋がる可能性も。
② 赤ちゃんと音楽(米イエール大学)
・生後4ヶ月未満の赤ちゃん110組を対象に、親が意識的に歌を聞かせることで赤ちゃんの気分がどう変わるかを調査。
・歌をたくさん聞いた赤ちゃんは、聞かなかったグループに比べて明らかに機嫌が良く、日中のQOL(生活の質)が向上。
・親も自然に、赤ちゃんが泣いたりぐずったりした時に歌であやすようになった。
・赤ちゃんの気分が良いと、家族全体のストレスも減少。親のメンタルヘルスにも良い影響が期待される。
・「歌うだけセラピー」として、薬やお金を使わずに実践可能な有効な方法と評価。
結論
・音や音楽は、脳のネットワークを書き換えるほどの強力な影響力を持っており、即効性がある。
・科学的にも、気分を良くする・リラックスさせるなどの効果が裏付けられてきている。
・日常に音楽を意識的に取り入れること(朝・夜・自然音・歌うなど)は、心身の健康やストレス管理に非常に有効。
・音を「味方につける」ことが、現代人のメンタルケアや健康維持に役立つ。