食品添加物について

2025年05月25日 15:58

私たちは日常的に食品添加物を口にしており、気にする人もいれば全く気にしない人もいます。近年では「無添加」や「オーガニック」に関心を持つ人も増えてきましたが、まだ少数派です。

日本と海外の違い
日本は食品添加物に関して比較的規制が緩く、明らかな危険性が証明されない限り使用が許可されます。
一方、欧州などは「安全性が証明されていない限り使えない」というスタンスで、真逆の基準です。

添加物を避ける理由
添加物のすべてが悪いわけではなく、完全に避けるのは現実的ではありませんが、以下の理由からなるべく避けた方が良いとされています:

1. 長期的な健康リスク
・発がん性

・アレルギーの誘発

・遺伝毒性

・慢性的な腸の炎症 → 大腸がんのリスク増加

2. 栄養の吸収阻害
・添加物は体内で「異物」と認識され、排出のためにビタミン・ミネラルが消費される
→ 結果として栄養不足が進行する

3. 腸内環境への悪影響
・悪玉菌の餌になり、腸内バランスが崩れる
→ 下腹部の張り、便秘や下痢、免疫力低下、アレルギーの誘発などを引き起こす可能性がある
→ 腸は免疫細胞の70%が集中している重要な器官

4. インスリン抵抗性との関係
・一部の添加物が腸内細菌を乱し、インスリンの効きが悪くなる
→ 高血糖が続き、糖尿病リスクが上昇
→ 長期的には膵臓が疲弊し、インスリン分泌力が低下する

避けたい添加物ベスト3
第3位:合成保存料
例:ソルビン酸、安息香酸
→ 雑菌の繁殖を防ぐ目的で使われるが、腸内細菌にも悪影響を与える可能性あり。
→ 特にウィンナーやお弁当などに多く含まれる。

第2位:合成着色料
例:赤3号、青1号、黄色4号など(タール系色素)
→ 石油由来で、EUでは一部が使用禁止。長期的に見ると発がん性リスクも。
→ グミ、ブレスケア、加工菓子などに使用。
→ 天然着色料(例:ベニバナ、クチナシ)もあるが、貝殻虫由来の色素(コチニール、ラック)などアレルギーの懸念がある成分も存在。

第1位:人工甘味料
例:アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKなど
→ 血糖値やホルモンバランスに悪影響を与える可能性がある。
→ 特に「ダイエット飲料」「ゼロカロリー食品」に多く含まれる。
→ 腸内細菌のバランスを崩し、代謝や免疫力に悪影響が出ることが研究でも示されている。

消費者の「選択」が重要
最終的に、こうした食品を選ぶかどうかは「消費者の投票(購買行動)」にかかっています。
安くて売れる商品には添加物が多く使われがちですが、無添加や安全性に配慮した商品を選ぶ人が増えれば、メーカーも変わっていきます。

セブンイレブンの取り組み
セブンイレブンでは、独自の自主基準を設定し、合成保存料・合成着色料を使用しない商品づくりに取り組んでいます。
→ 明太子おにぎりには発色剤不使用など、添加物に対してかなり厳しい基準を設けている。

ディズニーランドの配慮
ディズニーランド内の土産物は、子どもへの配慮から、基本的に合成着色料を使っていない。一方、外のディズニーストアでは使用されていることもあるので注意が必要。

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