加齢による身長低下や腰の曲がりを軽視すると命に関わる深刻な健康問題に発展する

2025年05月09日 12:41

■ 背が縮むのは単なる老化ではない
・「年を取って背が縮んだ」「腰が曲がった」は加齢の自然な現象ではなく、治療すべき病気。

・たった5mmの身長低下でも死亡リスクが26%上昇するという研究データあり。

・これは多くの場合、脊椎の圧迫骨折(ヒフォーシス:亀背)が原因。

■ 圧迫骨折のリスクと影響
・40歳以上の日本人には、22万人以上が腰の骨の圧迫骨折を経験している。

・背骨が1~3か所潰れると、生存率が大きく低下。

 ・3か所潰れた場合の10年生存率は約50%。→ がん(59.4%)よりも低く、がんよりも怖い!

・特に女性に多い理由:

 ・閉経後のホルモン変化で骨がもろくなり、骨粗しょう症が進行。

 ・70代では3人に1人、80代では2人に1人が骨折を経験。

■ 太ももの付け根の骨折(大腿骨頸部骨折)の恐怖
・高齢女性に多く、8割が脊椎の圧迫骨折も同時に経験。

・骨折すると90%以上が手術必要(人工関節など)。

・さらに、寿命も大きく縮む:

 ・骨折後、80歳以上では10年生存率が激減。

■ 骨折や関節症の予防にはビタミンDが鍵
・日光を避けすぎる現代人(特に高齢女性)はビタミンD不足。

 ・日傘・日焼け止めの使いすぎでビタミンD合成が阻害される。

・ビタミンD不足は骨折リスクだけでなく、全身の病気(免疫・消化器・がん・不妊など)にも影響。

🟩【ビタミンDと骨健康の関係】🟩
・食品や日光から得たビタミンDは、

 ・肝臓 → 貯蔵型ビタミンDに変換され、

 ・必要時に腎臓で活性型に変わる。

・一般的な整形外科で処方される活性型ビタミンDは少量しか使えない(中毒防止のため)。

・よって、

 ・日光浴(1日15〜30分程度)、

 ・食事(魚・きのこ等)+サプリメントで

 ・貯蔵型ビタミンDを安定的に保つことが大事。

✅【実践アドバイス】✅
・60代になる前から始めよう:

 ・年1〜2回の血中ビタミンD濃度の測定。

 ・目安:血中ビタミンD濃度 60ng/mLを維持。

・食事・日光浴・サプリメントを上手く使い分けて、

 ・骨粗しょう症、圧迫骨折、大腿骨骨折、変形性膝関節症の予防を!

🎯 結論
「ちょっと背が縮んだ」は病気のサイン。放置すればがん以上に命を縮める。
早期のビタミンD対策と骨の健康維持が、健康寿命のカギとなる。

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