❓ 夜間頻尿とは?
・夜間頻尿とは、夜に1回以上トイレに起きること。
・2回以上だと「病的」とされる。
・日本では50歳以上の2人に1人が該当。
・多い人で夜に8回も起きることがある。
🧠 夜間頻尿の原因
主な2つの原因:
1.夜間に尿がたくさん作られてしまう(夜間多尿)
2.膀胱の機能が低下し、溜められなくなる(膀胱容量の減少)
・実は8割以上が「夜間多尿」が原因。
・だから、「尿がたくさん出る」という人が多い。
🧪 自分でチェックする方法
・200ml以上の尿が1回で出ていれば、膀胱の機能は問題ない。
・出ない場合は、膀胱機能の低下の可能性あり。
・今回の話は「膀胱は正常だけど尿が多く作られてしまうタイプ(夜間多尿)」向け。
✅ 夜間頻尿の改善方法5選
① 水分摂取の制限
・寝る4時間前以降の水分はコップ1杯(200ml)までにする。
・尿の回数が平均1.5回減少したというデータあり(英国の学会発表)。
② 塩分摂取の制限
・塩分を摂ると体が水を欲しがり、水分摂取が増える → 尿も増える。
・1日6g以下にすると、夜間尿が2回減ったという研究も。
・塩分は必要だが、「カリウム入りの塩」に切り替えるのがおすすめ。
例:やさしお、食卓塩(緑のラベル)、トップバリュの減塩塩など。
③ アルコール・カフェインを控える
・これらには利尿作用・膀胱刺激作用があり、夜間尿を悪化させる。
・コーヒーやお酒は夕食以降は控えるか量を減らすのが理想。
④ 薬の見直し
・高血圧治療薬の中でも特に**「アムロジピン」「ノルバスク」などのカルシウム拮抗薬**
・夜、横になることで下がっていた水が血管に戻り多尿になる
⑤ 足のむくみを取る
・足のむくみ=体内に余った水分 → 横になると尿になる。
・対策:就寝前にマッサージする 着圧ソックスなどを使って、夕方から水分を上に戻す
💡 結論
夜間頻尿は、「膀胱の問題」よりも「夜に尿が作られすぎること」が原因の人が多い。
それに対しては以下の5つの工夫で大きく改善できる可能性がある:
1.水分の取り方を見直す
2.塩分の摂取量を減らす
3.アルコール・カフェインを控える
4.飲んでいる薬を見直す
5.足のむくみ対策をする